令和4年度2学期終業式 校長式辞

 本日で2学期が終わります。3年前から始まったコロナ禍に今年も引き続き見舞われ、苦難の1年が終わろうとしています。

 私は、2学期の始業式のときに、2学期には大きな学校行事がいくつもあり、3年生にとっては進学や就職試験が始まる大変重要な学期です。ついては、将来の自分の夢や目標、例えば10年後の自分をイメージして、これまでの高校生活を振り返り、より具体的に目の前の目標を掲げ、ロウソクが自ら炎を燃やして輝くように、学習や部活動や学校行事などに、自ら進んで主体的に取り組みましょうと言いました。

 皆さんは、今学期、とても困難な状況の中で本当によく頑張りました。感染防止対策を講じながら、知恵と汗を絞って、目の前のことに前向きに取り組み、とても素晴らしい成果を上げました。

 特に、体育祭と文化祭は三年ぶりに実施し、どちらも皆さんにとっては高校生活初めての経験でしたが見事やり遂げました。体育祭では伝統として続けてきた徒競走やリレーで全力疾走をしたり、仲間と息を合わせて団体競技に臨んだりして笑顔で気持ちの良い汗を流しました。また、文化祭では、一日目はクラスマッチ、二日目はクラス企画のアイデア一杯の楽しいイベントや展示をして、全校で盛り上がりました。

 部活動では、空手道部や剣道部が国体に出場しました。女子バレーボール部やレスリング部は中国大会で活躍しています。吹奏楽部は、マーチングで中国大会に出場し、全国大会への出場権を獲得しました。

 そして、3年生は進学や就職の両方において、これまで、例年と比べても 勝るとも劣らない、合格・内定の実績を出してくれました。本当によく頑張りました。

 また、吹奏楽部と野球部は小郡のイベントに参加し、地域貢献活動をして地域の方々から感謝とお礼のお言葉をいただきました。

 先週の日曜日は、伊藤和貴 山口市長と山口市の将来のことについて話をする「やまぐち元気・未来トーク」に生徒会長と吹奏楽部の部長とセクションリーダーのいずれも3年生、合わせて3名が参加し、10年後をイメージしたまちづくりに関するアイデアや意見を、高校生の目線で堂々と述べました。伊藤市長もしっかりと耳を傾けて聞いてくださいました。さすが3年生、本当に頼もしく思いました。

 どのような状況であっても、夢に向かって頑張っている皆さんのことを、しっかり見て、支えてくださる方々は、皆さんの周りにはたくさんいらっしゃいます。

 コロナ禍に関わらず、どんなときでも、目標を持って前向きに行動して頑張っていると、周囲から支えられたり、応援されたりして、益々元気が湧いてきます。

 もちろん、私たち教職員は、皆さんの一番近くでタッグを組んで、皆さんの夢が実現するよう、これからもしっかりと支えます。

 まもなく、新しい年を迎えます。まずは、元気に新しい年が迎えられるよう、引き続き感染防止対策をしっかりと行いましょう。

 そして、元旦には、新しい年が希望を持って過ごせるよう、新年の目標を立てましょう。

 そして計画を立て、すぐに動き出しましょう。

 是非、新しい年につながる有意義な冬休みを過ごしてください。特に、大学入学共通テストを始めとした大学などの一般入試を受験する3年生の皆さん、冬休みは最終の追い込みの時期です。悔いが残らないよう精一杯頑張りましょう。

 それでは、3学期が始まる1月10日には、大きな希望を持った元気な皆さんに会えることを楽しみにしています。

 

令和4年12月23日

 

  山口県鴻城高等学校

   校長 金石 芳朗